もくじ
SES企業を辞められないけど出世はしたい
特定派遣法が廃止されて、もうすぐ半年になります。
さぞかし、私のように一般派遣に変えた方やフリーランスになった方も多いことでしょう。
しかし、世の中にはそう簡単に転職出来ない人達もいます。
それは、お金の都合だったり、転職に対する不安だったり、会社そのものが好きだったり理由は様々でしょう。
以前、SES企業でスキルが身につかない話を記事にしました。
スキルが身につかないということは、出世にもなかなか繋がり辛いという意味もあります。
とは言うものの、確実に出世する人もいます。
私は一番長く勤めたSES企業では、中途入社でしたが、新卒生え抜きの社員達を押しのけて、4年半で平社員から、中間管理職まで登りつめました。
今回は、私がSES企業で出世するために実践したことを紹介します。
その1 レスポンスは即日に
まずは、これが一番基本かつ大事だと思います。
レスポンスは即日に。
普段、自身も上司も客先常駐なため、基本的なやりとりはメールか電話となってしまう人が大半かと思います。
なので、普段から顔を合わせることが無いため、お互いが今何をしているのか分からないことが多いです。
なので、メールの返信一つにしても、誰よりも早いというだけで、管理職の目にとまります。
提出物においても、誰よりも早く提出するだけで、あいつはレスポンスが物凄く早いという印象を簡単に与えることが出来ます。
その2 覚えたことを共有する
私は基本的に一人客先常駐のため、覚えた知識を同僚達と共有するということが、皆無でした。
私と同じように一人客先常駐している後輩達もいたので、何とかして有益な情報を共有したいと思いました。
そこで、一番最初に思い付いたのが、全社一斉送信メールでした。
会社のメールアドレスには、全社員に一斉送信出来るメールアドレスがありました。
私はそのメールアドレスに、学習に有益なWEBサイトのURLを貼り付けて定期的に送信しました。
実際に後輩達がメールの内容を見て学習したかどうかはあまり関係ありません。
ここで重要なのは、メールを受信するユーザーには管理職や役職者が含まれているという点です。
会社のために何かをしているということを見せ付けるには手っ取り早い方法でした。
一定の評価を受けたのち、社員で持ち回りでメールマガジンを送信するようになりました。
そして、やがて私主導の勉強会が開催されるようになりました。
その3 とにかく提案する
私は今まで、そんな話あるわけないと言われるくらい理不尽な環境下で働いていたこともあり、かなり精神的に辛い時期がありました。
なので、自分のみならず、後輩達も同じような思いをさせたくなかったため、様々な提案をしました。
そのうち、提案の場を会社から用意してくれるようになり、毎年、新たな提案を複数出して最多提案賞を貰っていました。
提案と言っても、そんなに難しいものではありません。
簡単なものでは、
- 自社のPCが古いから新しいものにする
- スキルが足りない人に向けて社内でもくもく勉強会をやる
- 承認フローを簡略にしてレスポンスをよくする
ちょっと難しくても、
- 勤務表のミスを減らすためにツールを作る
- 社員同士コミュニケーションが少ないので社内SNSを作る
- マニュアルを作る
くらいです。また、提案するときは導入効果も一緒に添えると尚良いです。
その4 雑務を引き受ける
何気にこれが一番大変でした。
何せ、一番やっていて楽しくない訳ですから。
勤務表や申請書のチェックを一手に引き受けていました。
当時は私は毎日定時退社であったため、割と時間に余裕はありましたが、それでも仕事が終わって家に帰ってもひたすら社内の雑務を寝るまでやっていました。
また、週報、月報という、個人的には不要なモノもしっかりチェックしていました。
何故、不要だと思うかは下記の記事を参照して下さい。
そのうち、後輩からよく相談されるようにもなりました。
そして、いつの間にか後輩達と上司を橋渡しする存在となっていました。
まとめ
世の中に溢れている、一般的なSES企業で出世することは、そんなに難しくは無いと思います。
何故なら、大半の社員が誰かがやってくれるであろうという人が多いので、ちょっと上司の目に止まるような事を行うだけで、直ぐに評価されるようになります。
最後になりますが、実は私はこれらを計算して行った訳ではありません。
何より、私は打算や計算ということが苦手です。
単純にそれまでに在籍していた会社で、とても嫌な思いをしたから、この会社はそうなって欲しくないという気持ちだけで行動していました。
レスポンスが早いのは、辛いとき助けてくれる上司がおらず、孤独だったから。
メールによる共有は、今まで色んな事を教えてくれる上司がいなかったから。
改善提案はそれまでに理不尽な環境を誰一人変えようと動いてくれなかったから。
意外と計算で行うより、誰かのためにを思って行動した方が、評価されやすいのかもしれません。