もくじ
プロブロガー イケダハヤト氏
インターネット界隈では、とても有名なブロガーのイケダハヤトさんという方をご存知でしょうか。
彼は会社に頼らない様々な方法で生計を立てている有名なプロブロガー(ブログを書くことで生計を立てている人)です。
今となっては、ブロガーやYoutuberなどは世間から既に認知された存在となりましたが、これらを大学を卒業したばかりの若者が先進的な生き方を見つけ、実践したというのはとても感銘を受けました。
歳も私と変わらないのにホントに若くして自立されていたのだと思います。
書籍もいくつか出しており、とても役立つことが書いており、私もいくつか拝見しました。
そんな彼ですが、今、火の渦の真っ只中にいるらしいです。
オンラインサロンにて炎上
事の始まりは彼が運営しているオンラインサロンの、サロンのメンバーとのイザコザが発端でした。
正直なところ、私は他人のイザコザ程、興味が無いものも無いので、
「荒れてるな〜」
「炎上しているな〜」
「いつ休んでいるんだろう、この人達」
くらいしか、考えていませんでした。
そもそも、私は、つい最近までオンラインサロンというモノ自体をよく知りませんでした。
無知な私に、親切に教えてくれるフォロワーさん曰く、
『元々はファンクラブ的なモノから始まったサービス』
ということを知り、なんとなく理解しました。
ファンクラブと言えば、私は、小学生の頃からサザンオールスターズのファンを続けており、ファンクラブも長年入っており、CDやライブのためなら、お金に糸目を付けない程、大好きです。
当然、好きな歌手のためなら年間数千円出してもライブチケットや会員特典が欲しいのは当然のごとくです。(よね…?)。
だがしかし。オンラインサロンの運営者は歌手でも芸人でもなく、ましてやテレビに出るような有名人ではない、ただの一般人です。
現に、私の妻に
「イケダハヤトって人知っている?」
と訊いたところ、普通に
「誰それ?」
って返ってきました。
ちょっと、政治や歴史に詳しい人は総理大臣? とか答えるんでしょうか。
今回は、何故、ただの一般人に毎月数千円を払ってオンラインサロンに入会するのか。
その理由を少し考えてみました。
仮説1 本当にファン説
昨今は昔と異なり、インターネットを介して一人が容易に世界中の人と繋がることが可能になりました。
それと同時にお金を得るための方法が多種多様になりました。
ブログを書いて広告収入を得たり、自分でインターネットのサービスを始めたり、Youtuberとなって、テレビに出る芸能人の様な活動でお金を稼いだり、私の妻のようにminneでハンドメイド商品を売ったり、会社に勤めなくとも多種多様な方法でお金を稼ぐことが可能です。(さらっと宣伝してスミマセンw)
インターネットという世界は広いようで、とても狭いコミュニティ(同じ趣味・思考の人などの集まり)で溢れています。
Youtuberは特に分かりやすく、ある人には全然興味が無い動画でも、特定の人にとっては、ご飯を食べるのも忘れるくらい夢中になってしまう、アイドルのような存在なのです。
つまるところ、オンラインサロンの運営者も同じ様なものなのではないでしょうか。
その人によって、とても共感を得られるような事を言ってくれる人と直接繋がれるということは、本人にとって、とてもプレミアム感があるのではないでしょうか。
運営者のためなら、お金に糸目を付けず、どんどんお金を投資して、どんどん共感を得る面白いことを望むでしょう。
まさに、ファンの一人という訳です。
仮説2 とにかく誰かと繋がりたい説
これは私も一時期、経験したことがあるのですが、就職と同時に北海道から上京したての頃、周りには知り合いは全くいませんでした。
私の場合は同期が次々と辞めていったということもあり、一日を通して言葉を発する機会もなく、とにかく孤独でした。
このままではダメだと思い、某SNSのコミュニティに入り、全く知らない人と飲み会に行ったり、技術の勉強会に参加するようになりました。
兎に角、誰かと繋がらなければ孤独になると思い、色々な繋がりを求めていたような気がします。
オンラインサロンも結局、誰かと繋がりたいという集まりだと思います。
かと言って、自分からは手を振る勇気が無いので、先に手を振って待ってくれている人の元に様々な人が集まってゆくのではないでしょうか。
いわゆる、エンジョイ勢という奴です。
そこに、明確な理由などはありません。兎に角自分の欲求を満たしてくれる空間があればいいのです。
仮説3 親や先生のように導いてくれる存在が欲しい説
個人的にはコレが一番、それらしい理由なのではないか、と考えています。
オンラインサロンに入会している人のTwitterやFacebookのプロフィールを見てみると、何れの人も結構、高学歴だったり、凄い資格を持っていたり、真っ向から戦ったら勝てないような人達ばかりいることに気付きました。
頭が良くて、技術力もあって、オンラインサロンのメンバーと積極的に交流するくらいの行動力があるのならば、何故、さっさと何か新しいことを始めようとしないのか。
色々考えてみたところ、頭が良いのに自ら行動しない人は、幼少期に何らかの強制力の元で過ごしてきたのではないか、と思いました。
それは、親や教師のような存在のことを指します。
親や教師の言うとおりにしていたら、良い高校、大学を卒業し、一流企業に就職できたという人は、如何なる時代でも必ず一定数はいます。
私の父もそのような一人であり、それは世間から見たら立派な公務員ではありましたが、自分の子供の将来を勝手に決めて、決めた将来以外の未来を選択しようとするものなら、徹底的に嫌がらせを行うという最低な人間でした。(まぁ、今となっては完全に一人になってしまったので自業自得でしょう)
確かに、親の言うとおりに、きちんと勉強をして良い大学に入れば、有名な企業に入ることは出来るかもしれません。
ここまではいいのです。
さて、社会人となった、この人達は、次は一体誰の言うことをきけば、うまくいくのでしょうか?
答えは、当然存在しません。理由は、会社は親でもなければ、先生でもないからです。
私のように、親に反抗(といってもグレたり、犯罪行為をしたりしたことはありませんw)ばかりし、社会人になっても上司はおろか、同僚もいない環境で常に一人で考え続けた人にとっては、きっと親も先生も既に必要ないのでしょう。
一方、親や先生の言う通りにして生きてきた人達は(というよりは、自分で自分の未来を考えられなかった人達というべきか)指針となるモノがないため、親や先生の様な存在を求めます。
そこで、オンラインサロンのカリスマ性のある運営者が出てくるのではないのでしょうか。
彼らが欲しがっていた指針がそこにはあります。
何かを導いてくれる人がそこにはいます。
承認欲求こそ、彼らを動かす原動力であり、オンラインサロンに入ってしまう理由なのではないでしょうか。
最も、コレに当てはまらない人もいます。だがしかし、高学歴の人にこの傾向が多いことは事実です。
それは、かの地下鉄サリン事件を起こした、オウム真理教に非常に似ていると思います。
オウム真理教の信者も有名大学を卒業した人がとても多かった記憶があります。
今だからこそ、大学に一般教養が求められているものの、当時は学力や成績など数字として見えるばかりが多くの企業に求められていました。
個人的にはオンラインサロンを否定するつもりはありません。
人と人との繋がりはとても安心しますし、何より楽しいです。
ただ、自分はこうありたいという指針を見つけなければ、そういったコミュニティに参加しても、何をやっても、人から教わった事しか出来るようになりません。
人は一人で生きられないけど、必ず一人で考え決断しなければならない時が来る、ということを心に留めておくべきではないでしょうか。