今回は、経営コンサルタントを行っている、ロッシェル・カップさんと大手外資系IT企業に勤める千代田まどかさんの書籍について紹介したいと思います。
タイトルは『マンガでわかる外国人との働き方』です。
職場に外国人がいないのだけれど読む必要ある?
本書のタイトルを見たとき、こう思う人もいるのではないでしょうか。そして、自分には関係の無い本だと思い、手に取ろうともしないのであれば、それはもったいないです。
何故なら、この本の内容は外国人との働き方と同時に、巷で話題になっている『働き方改革』とリンクする内容があると私は思うからです。
日本人特有の曖昧な表現や謙虚な姿勢は美徳と思われがちですが、それはビジネスの世界では足を引っ張る可能性が非常に高いからです。本書の中では、外国人との働き方を学びつつ、世界に通用する効率的な働き方を学ぶことが出来る1冊とも言えます。
それに、日本人特有の美徳と思われる行為がビジネスの世界でプラスに働くことは少ないからです。
例として、
・顧客の無理な要求を曖昧な表現で避けようとする
→顧客はきっとやってくれるであろうと解釈するという誤解を招く
・会議の席で相手の会話を遮って意見を言わない
→意見を言った人、または声が大きい人の意見のみが通る
・自分の素晴らしい実績をアピールしない
→評価されずに昇給・賞与アップにも繋がらない
といったように、プラスどころか、マイナスに働くことが多いです。
もちろん、日本人の働き方も良い点はたくさんありますが、今までの固定観念にとらわれず、外国人から効率的な働き方を学ぶ必要があると私は考えます。
結局オススメ出来るの?
業種に関わらず、オススメできる一冊です。
これから、外国人労働者の受け入れが進んでゆけば、日本に古くから残る既に意味を成していないルール、時代に合わない働き方などが沢山浮き彫りとなってくるでしょう。
外国人と一緒に働く上で相手の何を尊重すべきか、また日本で働く上で何が大事かをお互いにきちんと理解するためにも、本書を読んで学習してみては如何でしょうか。